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社長のコラム 7/9 金融機関との付き合い方 その3
2009年07月09日 09:13

経営者のための実務必携  
7.金融機関との付き合い方(信用格付とその高め方) その3


(6)主な指標について(高配点の項目について)
①自己資本比率
 資産合計または負債・資本合計に対する自己資本(資本金+過去の利益の蓄積額)の割合をいいます。できれば30%はほしい。経営環境に大きな変動があっても、自己資本比率が30%以上あると、財務的に耐えることができます。

②ギアリング比率
 借入金が自己資本(これまでの儲けの蓄積額)の何倍あるかを示します。2倍以内が望ましいです。

③固定長期適合率
 固定資産(投下資金の回収に時間がかかる)への投資に、返済のいらない自己資本と長期間にわたって返済すればよい長期借入金の合計額の何倍のお金をかけているかを示します。

④流動比率
 1年以内にお金になる流動資産の額が1年以内に支払わなければならない流動負債額の何倍あるかを示します。1.2倍以上が望ましいとされていますが、数値が良かったとしても、その内容が在庫や売掛債権の場合は本当に資産としての値打ちがあるのかの検証が必要です。また、数値が良すぎると、園分だけ運転資金が必要となるので、この比率は微妙な問題を含んでいます。

⑤債務償還年数
 金融機関にとって最大の関心事は、融資を実行してもよいかどうかという点と、融資を実行した後、本当に返済してくれるのかという点です。
 債務償還年数とは後者のところを見るもので、借入金が年間の営業キャッシュフロー額の何倍あるかを見ます。
 営業キャッシュフロー額は営業利益+減価償却費で計算されます。実際はこの利益に税金がかかってきます。スコアシートでは7年以内が望ましいとされます。

⑥インタレスト・カバレッジ・レシオ
 この比率は金利の支払能力を見るものです。最悪の場合、元金返済が滞っても、せめて金利だけでも払ってもらえるかを見るもので、営業利益と受取利息、配当金を加えた額が支払利息の何倍あるかを示しています。2.5倍以上はほしいといったところです。

⑦注意点
 「格付スコアリングシート」の数値は大企業を対象に都市銀行で作成されたものをベースにしています。したがって中小企業にとっては少しハードルが高すぎるところがあります。そこで、私共では「格付スコアリングシート」を使って得られた得点の合計に1.65を乗じております。この1.65という倍率はあくまで私共の経験に基づく値ですが、1.65を乗じると概ね妥当な格付が求められ、金利もこれに相応するケースが多々ありました。

※「格付スコアリングシート」は次回コラムでご紹介します。



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