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社長のコラム 7/6 資金と利益の流れ
2009年07月06日 09:00

経営者のための実務必携  
6.資金と利益はどの方向へ流れていったのか?


(1)稼いだ利益や回収したお金はどこへ行ったのか?
 せっかく汗水たらして稼いだ利益ですが、それが現預金で蓄積されていればよいといえますが、会社を経営していると借入金の返済や設備投資に充当されることもありますし、もっとひどい場合だと在庫の購入に回され、それが売れなくて滞留しているということもあります。

(2)資金運用表・資金運用図
 得られた利益がどのように流れ、その結果どのような財産となっているかを示すものが資金運用表というものです。これは当期末のB/Sから前期末のB/Sを差引することによって作成されます。

(3)具体的ケース
 図をご覧ください。
Gは利益(Gain)のことです。△Gは赤字を示します。
図の主なものを説明します。

1.は基本形です。得られた利益が現預金として残されたケースです。

2.は固定資産や投資等のような資金が長期的に寝る場合に利益を充てている場合で、望ましいパターンです。

4.は投資がひとまず終わり、その投資が利益を計上できるようになり、その利益を借入金に充てているケースです。7.もそれと関連したパターンで、減価償却費と利益を合わせた設備投資金の回収をもって借入金の返済に充てているケースです。

9.はあまりよくないパターンです。得られた利益や不足する運転資金の補充のための借入金(たしかに売上高が伸びるときに生じうる)が在庫への投資に充てられたり、拡販の結果として売掛金の増加となって表れているケースです。これらの投資が回収されれば問題ありませんが、往々にして不良化することがあるので、資金運用図がこのパターンとなったときは注意が必要です。

12.は上記と同様のケースといえますが、9.よりもさらに悪い結果となることが多々あります。在庫はまだ売れていないという意味で、売った結果としての債権である売掛金とは異なります。

11.は利益がたとえ0だったとしても、資金が固定資産から流動資産へシフトされ、より流動性が高まったといえるので評価されます。たとえ利益計上されていても、流動性が高まることは評価されることと考えてください。

15~18.は赤字計上のケースです。その規模が小さい場合は17、18.のパターンが典型的です。

17.のような流動資産で対応できれば問題ありませんが、18.のような借入金で対応した場合は今後の資金繰りに影響が出てきます。また、大規模な赤字の場合は、15.のような増資や16.のような固定資産の処分によって穴埋めせざるを得なくなります。



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